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丸森町保科町長の職員への想いとは?

· 首長インタビュー

日々、本気で実行する首長にインタビューをさせていただき、首長のビジョン、想い、現場職員への期待を皆さんに発信する首長インタビュー企画。

記念すべき第1回は宮城県丸森町の保科郷雄町長にお話を伺いました。

町長に立候補されたきっかけを教えてください。

町議会議員時代に、周りの人から評価をいただき、「じゃあ今度は町長なんでしょう」と推されたことがきっかけです。どちらかというと、自分は町長をするようなタイプではないと思っていました。しかし、町議会の議長を務めて、「もっと良いやり方はあるのではないか」と思うこともあり、それを解決することによって町が少しでも発展すれば、と思い立候補を決めました。そして執行者は口に出したら必ずやらなければならない責任がありますから、今度はその責任の中で仕事をしています。

現場職員にはどのようなことを期待していますか。

とにかく健康でいてほしいと思っています。また、課長や課長補佐といった幹部職員が、将来的に幹部になる部下と、今の情勢はこうなっているから、今どう動けば良いのか、将来的にはどう動かなければならないのかというコンセンサスをとりながら働くことを期待しています。首長は任期が4年ですが、職員は約40年丸森町で働くことになります。ですので、しっかりと長期的に考えてほしいと思っています。

 

新しい仕事も数多く出てくるわけですから、その中で楽しく仕事をしてもらう。たしかに忙しいかもしれないけれど、忙しいからダメなんじゃなくて、忙しい中でも楽しく仕事をすることが大事だと思っております。

 

現場を持っていると、町民とぶつかってしまう場面もあると思うんです。しっかり町民の考えを理解し、説明しながら、こちらの考えも理解してもらうということが必要です。「町の方針はこうなっていますから」というような押し付けではなく、町民のみなさんの考えを聞きながら進めるということが一番大事だと思います。

町長に直接提案する職員はいるのでしょうか。

おります。

例えば、企業誘致や起業支援、インバウンド推進が良い例ですね。提案されたときは、はっきり言って「丸森町の何を海外の人に見せるの?」と疑問に思いました。しかし、職員は「やりたい。今の世の中はこうなんだ」と言います。私よりも職員が専門的に動いているのですから、「これができる!やりたいんだ!」ということであればやるべきです。

そして、若い人こそ、より積極的に挑戦するべきです。若い人は失敗しても、立ち直れます。失敗しても立ち直れるように、しっかりと上部の者が見ていれば、私は良いと思います。やりたいことをやることが1つの刺激にもなるし、その人の自信にもなってくるのであれば、私は少しくらいの失敗は良いと思います。それで町民から指摘を受けたら、私が「それは私がやりました」と言えばいい。職員が失敗したって、結局は私が指示したのですから。最後は執行者である私が責任を持つものでしょう。

でもみんな失敗しないんです。必ず伸びるんです。うちの職員は立派だと思いますよ。

特に解決したい丸森町の課題を教えてください。

今も止まりませんが、人口減少です。人口減少によって地域の活力が低下してしまいます。なんとか若い人に残っていただけるようにしなければと思っています。

若い人に残ってもらうためには雇用の確保が必要ですから、立候補した時は、企業誘致をするなどして、経済的に生活できるような環境を作っていきたいと考えていました。でも、企業が来るかどうかは企業次第なんですよ。企業が来るまで待っているかと言われると、ただ待っているだけではだめです。じゃあ今あるものを活用しましょうということで、基幹産業の農業です。農業の生産額を上げて、農家が豊かになり、農家が商店街でたくさん買い物できるようになれば、商工業の人たちにとっても良いわけですから。

農業産出額を増加させるためには販売力の強化が不可欠です。農家は生産することはできるのですが、自分で販売することは難しいかもしれない。そういった意味では丸森町の地域商社であるGM7が設立されて、販売もできるようになりました。次は、例えばコメと一緒に「こういったものもいかがですか」と、他の作物も一緒に販売するといったこともしていくべきです。

人口減少の解決策として、町外から移住者を呼び込むことも挙げられます。その上で、地域おこし協力隊の皆さんが果たす役割は大きいと思います。「丸森町はこういうところだよ」ということを、町内の誰かが一人だけで発信するのではなく、町外から来た協力隊の皆さんが発信することで、「本当に丸森って良いところなんだ」ということを町内外の皆様に分かっていただけるのではないかと思っております。協力隊の皆さんのように、事業展開をしながら丸森町でも生活できることを知ってもらうことで、より丸森町で生活することの楽しさが伝わると思いますし、地域おこし協力隊の活動を見ることによって、町内の皆さんに「自分たちにもこんなことができるのか」ということを知ってもらい、刺激に感じてもらいたいです。

データを見ると、全国的に新しく農業をやりたいという新規就農希望者が多いそうです。そんなに希望者がいるのにまだ移住者を呼び込めないのであれば、まだ何かが足りないということですよね。

「丸森といえばこれ」という基礎となるものが、まだ出来上がっていないのではないかと思っています。基礎となるものをしっかり作って発信し、丸森町に来てもらう。そして地域おこし協力隊が将来的に農業や民泊、加工といったことをしながら、ここで生活をしてもらえればなと思っています。

丸森町をどのような町にしたいですか。また、その実現のために役場職員に心掛けてほしいことは何ですか。

高齢化率が高いですから、とにかく健康で過ごせる町、そして若い方々に活気のある町にしたいです。また、町外から移住してきた人と地元に残っている人が一緒に将来の丸森像を見出していけるような環境ができれば、と思っております。

課題はなんといっても人口減少ですが、課ごとに人口減少を緩やかにする解決策があるのであれば、週に1回、10分でもいいから、その検討をして欲しいです。

第五次丸森町総合計画が今ちょうど半ばなのですが、計画を立てたことによって、会議の目的を定めることが容易になり、スムーズに会議を進めることができます。「この会議はこういった目的があるから、自分たちはこの短時間の中でこう進めます」ということを習慣にすれば、職員はもっともっと伸びると思います。

若い方々についてはやはり郷土愛なんですよね。町長に就任してからは、郷土愛の精神を養うような教育が足りないのかな、と思うようになりました。私たちは町に残って生活できているわけですから、地域を愛することと経済的な面がくっついたときには、丸森町に残ってもらえると考えています。

丸森町に残って色んな組織で活動しながら、地域のことだけじゃなくて、自分たちの趣味のことについてでも、集まって話し合いをするような場が少なくなってきたような気がします。若い方々が集まれる場があれば、そして将来を考える場があれば…それはもしかすると、最初の段取りを役場職員がしなくてはならないのかなと思います。

これからの意気込みと職員へのメッセージをお願いします。

職員にやる気があれば、健康で良い考えがあれば、それを吸い上げます。これもだめ、あれもだめと言ったら、誰もやる気が出なくなります。今の若い人たちは私よりも進んだ考えを持っているものですから、それをしっかりと私が理解できるように、説明してください。私が理解できるように説明できる人は、町民にもしっかりと説明できます。そういったやる気のある職員を育てるのが私の仕事です。

執行者として強い責任感を持ち、職員の挑戦を後押しする保科町長。

インタビューでも職員への期待、信頼が伝わってきました。

貴重なお話をありがとうございました!

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